最初に訪ねたのは、珍しい焼き鍋が名物の『おかじゅう 蓬らい』。
落ち着いた雰囲気の店で、30代以上の女性客が多いそうだ。光ステーション導入により実感している効果について、店長の千葉学氏に伺った。 「最近ではスマートフォンで、ぐるなびクーポンを提示される方が大半ですが、Wi-Fiスポット環境が整ってスマートフォンがWi-Fi接続になったことで、スムーズにページを表示してもらえます。客席に着いてからもスマートフォンを傍らに置き、連絡を取ったり、料理を撮影してフェイスブックなどにアップされるお客様も多いですね。Wi-Fiならストレスなくサクサク利用いただけるので安心です」。そしてフェイスブックなどで紹介されることは口コミによるPR、間接的な集客効果にも。だからこそWi-Fiスポット環境は、「店にとってもメリットのある大切な顧客サービスです」とも言う。
一方、ぐるなびの店舗ページの更新などを、仕事の合間などにノート型パソコンで行なっている千葉氏にとっても、「無線でインターネットが使えるようになったので、店内のどこでも気軽に作業でき、実に快適です。ネットサーフィンも本当にスムーズで、驚いています」と、実感のこもった感想。
今後はさらなるリピーター獲得のために光ステーションならではの、お店独自の来訪者向けクーポン発行機能やスタンプカード機能の活用のほか、ソーシャルネットワークとの連動も視野に入れている。
続いて訪ねたのは、名門フレンチレストランの料理長を歴任後、8年前に独立した田口靖視氏がオーナーシェフの『マフィーユサラサ』。すべてシェフの手によるエレガントな料理と、アットホームなサービス。
心地よい時間を堪能できる店だ。
フェイスブックも行なっている田口氏は、時間を見つけてはパソコンだけではなく、タブレット端末を使い分けて、情報発信や収集をしている。多忙な中、日々こなしていけるのも快適な光ステーションだからこそだ。
「当店は、誕生日の方にオリジナルケーキのプレゼントをしています。
バースデー記念のお食事のご予約が多い週は、30件ほどお受けすることもあります。タブレット端末に毎回のバースデーケーキの写真を保存し、ご予約の際にお見せしているんですよ」と田口氏。
また、料理によっては調理過程や料理写真を撮り、メニュー選びの際に見ていただくことも行なっている。「写真でイメージが広がることで、料理への楽しみをよりふくらませていただけますからね」とのこと。
タブレット端末で撮影した写真はWi-Fi経由でフェイスブックやぐるなび店舗ページにもスムーズに連動。確実に、きめ細やかな販売促進を実現している。
最後の店は、日本各地の豚肉と有機野菜にこだわった、和洋中様々に楽しめる店『ポー・トロワ』。オーナー・シェフの佐々木肇氏が、接客もすべて一人で行なっている。光ステーションにしたことで、仕事の合間にノート型パソコンで行なう作業が、無線だから店内のどこでも実行できるのが魅力とのこと。そして開店2周年目をむかえ、さらに集客に力を入れていきたいと考えている佐々木氏が、期待しているのがメニューブックの代わりに4台ほど導入予定のWi-Fi対応のタブレット端末"光iフレーム2"の活用だ。
「一人のため混んで来ると接客に時間がかけられず、本日の料理へのこだわりなどが説明不足になってしまいます。でも"光iフレーム2"があれば、カメラ機能があるので手軽に料理撮影をし、素材や作る過程などもお客様に見ていただけます。
さらに動画撮影もでき、声での説明が入れられ便利です」。
休日に近郊の農家を訪ねて畑の野菜を収穫したり、現在は市民農園で自ら珍しい野菜の栽培も計画中という佐々木氏。そんな畑での栽培や収穫の様子も紹介していきたいと夢は広がる。
「そんなメニューブックができれば、一人で来店されるお客様も料理を待つ間に見て楽しめ、子どものお客様にも喜んでもらえるはずです」と笑顔になった。
3店舗ともに光ステーションをさらなる集客に活用していたが、加えてもうひとつ光ステーションの果たす大きな役割がある。それは災害時に無料で無線のインターネット
接続が提供されることで、飲食店が情報ステーションとしての機能を担うということだ。 飲食店がWi-Fiスポット環境を整える、数々のメリットや社会貢献。
スマートフォンやタブレット端末の普及に伴って、この春からはますます集客の大きなカギをにぎることになりそうだ。