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掲載期間 [2016.9.27〜2017.1.30]

野菜を通して繋がる出会い。直売にこだわる「ぽてと倶楽部」物語の始まり。

約50万年前から30万年前にかけての雲仙岳火山活動による土石流堆積物で土地のほとんどが厚く覆われている、愛野町。島原半島の根元に位置し、南部には橘湾が面しており、肥沃な水田地帯と普賢岳の裾野の斜面に畑地帯が広がっています。じゃがいも生産量全国2位の愛野町でじゃがいもを作り、米食味コンクールで2年連続金賞を受賞したお米を作っている、ぽてと倶楽部さんにお話を伺いにいってきました。

米食味コンクール2年連続金賞おめでとうございます!受賞した理由、ポイントは何だと思いますか?

米作りを始めた当初、まったくわかりませんでした。肥料をたくさん与えればいいと思っていました。でもうまくいかない。そこで何年も連続で受賞している生産者さんの講演とかパネルディスカッション等を聴きに行ったんですよ。すると、田んぼは地力で作るんだと。畑は肥料で作るんだと。初めは意味が分からなかった。でも要は、作物に直接肥料を与えるというより、土そのもの、地力そのものを強くしていかないとダメだということが分かって。そこから考えて今年はれんげを蒔いたんです。地力を高めていくことが美味しい米作りに繋がる。肥料だけに頼るんじゃなく、糠やもみ殻、堆肥、緑肥とかね。そしてエコファーマー認証も取得しました。農薬、化学肥料は基準値の半分以下が条件。安心安全なものを直接販売したくて。

農業を始めたきっかけは何ですか?

家業としては昔からですよ。諫早湾の干拓事業が社会的に問題となるずっと前から。60年ぐらい前だけど、父の代から干拓地の土地も持っていました。米作りもそこから。ぽてと倶楽部として始めたのは10年前からです。僕自身はそれまで会社員として福岡空港で働いていました。で、どういうわけかじゃがいも作り、米作りをやっているんです。脱サラです(笑)

ぽてと倶楽部としてスタートしたきっかけを教えてください。

父親の代までは全て農協に出荷していました。で、当時何が楽しみだったかというと、今年のじゃがいもは量が多かったとか、いくらで売れたかとか。それだけじゃ作っていても楽しみがない。自分で作ったものは自分で売りたい。そう思い始めていたころ、たまたま昔の同僚が、北海道出身なんですけど、じゃがいもが欲しいんだけど直売はしてないのかって尋ねてきて。試しに送ってみたんですよ。そしたら北海道の人が長崎のじゃがいもを食べて美味しいって言ってくれたんです。とても嬉しくて。これは直売やるべきだなと思ったのがスタートしたきっかけです。
これまで農協に出荷して、いくらで売れたかどうかしか分からなかったお袋に、お客さんが直接買い物かごにウチのじゃがいもを入れるところを見せるとね、「いいねぇ!」って。これまで見たことなかったから。やっぱり嬉しいですよ。

じゃがいもについて教えてください。

そもそもじゃがいもは、ここ長崎、出島から日本に入ってきたんですよ。なので「伝来の地のじゃがいも」というのがウチのキャッチフレーズです(笑)もちろんここから北海道や他の場所に渡って改良され、たくさんの品種が生まれているんですけどね。で、じゃがいもの生育適温が18℃で、長崎は春と秋に2回ある。9月に飢えて12月に収穫、1月に植えて5月に収穫です。今では生産量も知名度も断然北海道ですが、あっちでは年に一度しか収穫出来ない。でもここだと2回出来るんです。実は生産量も北海道に次いで全国2位なんですよ!
オススメしたい食べ方としては、シンプルにポテトサラダですかね。肉じゃがももちろん美味しいですが、出島は肉質がものすごく柔らかいのでポテトサラダがオススメです。一度加熱した後、冷ましてもう一度温めると少し食感も変わります。ちなみにウチでは昔から、新じゃがは水から煮て、芽が出そうなじゃがいもはお湯から茹でるんです…理由はよく分からないんですが(笑)

今後の展望を教えてください。

現在、会社員の息子に、今後の選択肢として農業を視野にいれてもらうことですかね。やはりやってる以上継承したいし、そのためには農業だけで、これ一本で食べていける道筋をつくりたい。基礎作りといいますか。私はもう還暦を過ぎていますが、自分の代でそこまでやりたいですね。個人的なモットーとしては、流通はあくまで消費者と面と向かって販売していく。これを続けて行くことですかね。新規のお客様と出会えることってすごく貴重なんです。もっとたくさんの人に知って頂きたい。ファーマーズマーケットはそのいい機会です。“どれだけ売れるかじゃなく、どれだけ出会えるか”なんです。出会えた方一人一人を大切にしていきたいですね。

博多FARMERS’MARKETのお客様へメッセージをお願いします。

ぽてと倶楽部では「にこまる」という品種の米を作っています。丸く大きな粒と、炊き上がりの光沢の良さが特徴です。特に長崎県産の「にこまる」は米の食味ランキングで最高ランクの評価を受けています。まだまだ認知度の低い品種ですが、ぜひ一度この機会に食べて頂きたいです。しかも今回は採れたての新米です!お待ちしております。

德永 威一郎 德永 威一郎 福岡県出身・収集家
博多ファーマーズマーケットスタッフ。
九州の通販サイト 「vegetaberus」創設者
趣味は、キャンプと焚き火
博多ファーマーズマーケット編集部

長崎県は島原市の生産者の「ぽてと倶楽部」さんの圃場までお伺いしてきました。博多ファーマーズマーケットにはいつも出店いただくお馴染みの生産者です。取材日は8月下旬ということもあり暑さも少し落ち着いたころ。気持ち良く取材を終えることができました。
取材開始の第一声目は、「ぽてと倶楽部という名前なのでじゃがいもしか作ってないと思われがちだから、他の野菜や米も作っていることも皆さんに知って欲しい」と言って、見せていただいたものはなんと、「米・食味分析鑑定コンクール」の県代表の特別優秀賞の表彰状でした。しかも2年連続で受賞されていて、これには正直かなり驚きました!
永田さんが作るこだわりのお米は減農薬栽培なので「ちょっと農薬が気になる」という方も安心して食べていただけます。10月の博多ファーマーズマーケットに合わせて新米を収穫してきてくれるということですので、ぜひ、今年の出来栄えを楽しんでいただければと思います。
一通り取材も終えた帰り間際。奥さまお手製の自家製フライドポテトをただいたのですが、これがまた最高に旨かったです!ありがとうございました!

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