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掲載期間 [2016.6.30~7.28]

一代で築きあげた、薩摩黒豚の自然飼育法27年の努力が結実した養豚・日本初のJASオーガニック認証までの道のりとその先の夢とは?

福岡県の南部・筑後地方にある久留米市は、福岡市、北九州市に次いで福岡県第3位の人口を持つ中核都市でありながら、市の北東部から西部にかけて九州一の大河・筑後川が貫流し、豊かな水と緑に恵まれた県内最大の農業生産都市でもあります。そこで、九州をオリーブの一大生産地にしようと挑戦しつづけるオリーブアカデミーの代表にお話を伺いました。

福岡でオリーブ栽培をはじめようと思ったきっかけは?

元々は、高齢者が地域に戻ってきて、もう一働きするためのNPOの団体活動をしていたんです。定年後も頑張りたい方々が地元に戻ってきても意外と仕事が少ない。何かないかなと探している中、偶然にも知人が、「九州でオリーブを植えたい!」という想いを持っていて、それがオリーブ栽培のきっかけです。シニアの方々の生きがい作りと、いくらかの収入を得られればということで、7年前から九州でオリーブ栽培の普及活動を始めました。これまでに私たちの仲間だけで3万本くらい植えています。

オリーブ栽培からはじまり、「オリーブ大学」開校にまで至ったのは?

オリーブを栽培する上で一番の問題は、植えてから実がなるまで6~7年かかることです。
植えたけど栽培方法がわからないと、あちこちで言われまして。
みんなで集まって意見交換をしたり、オリーブについて調べたりしているうちに、「自分達の手で教材を作っていこう!」ということになり、2013年にオリーブ大学の開校に至りました。最初は一期生として、18人の受講者が九州中から集まって、1泊2日でオリーブについての夢をお酒を飲みながら話したり、特別講座をやったりと。計10回の講座を設けました。次から次に紹介で広がり、これまでに約100人の卒業生がいます。

日本の気候はオリーブ栽培に適しているのですか?

オリーブの一大産地であるイタリアに行ってみると、地中海の夏は、かんかん照りでオリーブが育ちやすい気候です。日本は台風などで雨が降ったりと、実を作るチャンスが少ない。日本の高温多湿の中で毎年一定の実を作るっていうのは非常にリスキーなんです。
オリーブオイルがたくさん採れて絞れたら嬉しいのですが、これを生業として考えたら、オリーブ栽培は日本の風土には合わないなと。そこで私たちはオリーブの葉っぱに注目しました。

日本の気候だからこそ生まれた、オリーブの葉の商品や特徴について教えて下さい。

オリーブの実の収穫は10~11月頃に年1回のタイミングです。9月に台風が来て、実が落ちてしまったら1年が水の泡になるんですね。
そこで注目したのが、オリーブの葉です。ヨーロッパではオリーブの葉は、利尿作用や血圧を下げる効果があり、薬局でも販売されている。アメリカではエイズの進行を遅らせたという研究論文があり、サプリメントもたくさん作られています。そういう面からも、葉っぱはとてつもない力があると。葉を使った加工品作りでは、偶然にも北九州でスパイスメーカーを営む社長と知り合い、協力を得ることができました。オリーブスパイスを作ったり、カレーを作ったりして、オリーブの葉を活かした商品が生まれています。また、オリーブの葉が普及していなかった一番の理由は、香りが無いから。香りをベースにするものには使いにくいし、味は苦い。100g中、ポリフェノールが8g。こんな葉っぱは他にないんです。苦いものをマスキングするということでスパイスに注目しました。
次に私たちが挑戦したのは紅茶です。オリーブの葉は発酵酵素を出さないから、紅茶ができない。そこで思いついたのが緑茶の紅茶(和紅茶)。今うちで出しているオリーブ紅茶は緑茶とオリーブの葉のブレンドです。
福岡県工業試験場と一緒に県の補助金をもらって、葉っぱのエキス化に取り組みました。葉っぱの機能性を最大限に引き出して、原料として作り上げて需要を喚起していく、それが我々の役目だと考えています。

商品作りでのこだわりを教えて下さい。

周囲には、協力してくださるスパイスメーカーや生産者の人たちがたくさんいます。商品化する段階で原料の提供とかを惜しみなく協力してくれたりして今日がある。スパイスメーカーの社長さんも大病を患った後に生還しているから、「儲けるものではなく、良いものを作りたい」っていう想いがあって、一切添加剤を使わないというのが原則。原価は上がるけれども、使っている人には喜んでもらえる。大量に作ることを目的としていないから、安心・安全で笑顔のある商品作りをしようと。「良いもの」とは見てくれが良いことじゃなくて、おいしさの基準が安心・安全じゃないと「おいしい」と言えない。今の科学技術を使えばいくらでもごまかしは利きますが、生産できる数量は限られても、天然で作られたおいしさじゃないといけないから。そういう想いでがんばっています。

博多FARMERS’MARKETのお客様へメッセージをお願いします。

”オリーブの葉の力で あなたを健康に笑顔に!” 
オリーブは実も葉も、私たちの体質改善や健康維持、美容に優れた作用を持っています。私たちは、その中でも誰もが、まだ本格的に取り組んでいない、葉に注目して、“オリーブの葉の力”を活用した加工品や健康食品の分野にチャレンジしていきます。

加藤 恵(かとう めぐみ) 加藤 恵(かとう めぐみ) 大分県出身。
博多ファーマーズマーケット編集部ディレクター。
趣味は美味しいお店めぐり。
魚と日本酒好き。
博多ファーマーズマーケット編集部

朝9時、JR久留米駅に降り立ち、古賀さんと待ち合わせ。オリーブ栽培を行っている圃場まで車を走らせながら、久留米でオリーブ栽培活動をはじめたこれまでの経緯や現在の活動について車中インタビューさせていただきました。お話しを伺うと、7年前からシニア層の生きがい作りを目的にはじめたオリーブ栽培活動のほかにも、モンゴルに高等専門学校を作るプロジェクトなど社会のために様々な活動を続けている古賀さん。想像以上にバイタリティ溢れる方でした!指導者、教育者、プロデューサー,etc. 古賀さんにはそんな言葉がぴったりです。
道の駅にて、オリーブの苗の生産者(同姓同名の古賀さん)と待ち合わせ、小高い山に車で向かうと傾斜地にオリーブの木が100本ほど植えられていました。オリーブの木をちゃんと見たのはこの時が初めてかもしれません。圃場をご案内いただいた生産者をはじめ、古賀さんの“地元”を元気にする取り組みと熱量が伝播して、次々と協力者が現れ、夢が実現されていく様子を感じ、同じ九州出身者としてとても嬉しくなりました。今後も九州を元気にする取り組みを博多ファーマーズマーケットは応援していきます。

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