
飲食店従事者や調理師学校の生徒さんなど、「食」にかかわる方々を対象にこれまでにないようなアイデアや、新しいトレンドを生み出せるような「お米を使ったメニューアイデア」を募集するグランプリ企画です。




「料理王国」
元発行人
中沢 美佐子氏
月刊「食品 新製品トレンド」
編集長
武藤 麻実子氏
山下食糧株式会社
代表取締役
山下 治男氏

特別審査員
松村 沙友理氏
飲食店従事者や調理師学校の生徒さんなど、「食」にかかわる方々を対象にこれまでにないようなアイデアや、新しいトレンドを生み出せるような「お米を使ったメニューアイデア」を募集するグランプリ企画です。
「料理王国」
元発行人
中沢 美佐子氏
月刊「食品 新製品トレンド」
編集長
武藤 麻実子氏
山下食糧株式会社
代表取締役
山下 治男氏
特別審査員
松村 沙友理氏
お米とティラミスという意外な組み合わせが思いがけないおいしさを生み出しました。見ためはまさにティラミス、スプーンですくってみるとちょっと不思議、食べてみると斬新な新食感のデザートです。今回、自分のレシピをこのように評価していただき大変うれしく思っております。本当にありがとうございました。
中沢 美佐子氏
米をデザートにする発想は特別新しいというものではありませんが、米とマシュマロを合わせたことによるモチッとした食感の「洋風おはぎ」なのか、「和風ティラミス」なのか、私自身が食べてみたいという欲求に勝てず選出させて頂きました。
武藤 麻実子氏
ティラミス自体は、今なお認知も人気も高いデザート。一方でマンネリ感もある中で、お米とマシュマロでモチモチ食感や新しい風味を創出した点が高評価。新規性もありつつ、食べる側に不安感を与えないティラミスというベースを選択した点がよかったと思います。日本とイタリアの融合ですが、違和感を感じさせないメニューでしょうか。
山下 治男氏
認知度が高く定番スイーツとしての地位を確立しているティラミスに対してお米を組み込むトレンドを意識した創造性や、マシュマロとお米でのもちもち食感を生み出す熱意が素晴らしいです。お米を使用することでマスカルポーネなど乳製品、発酵食品との相性が素晴らしいと感じましたので、今後の広がりとして、乳製品を使用する洋菓子との新しいシナジーパターンに繋がると感じ、洋菓子シーンへの米の使用拡充が大変期待できます。
私は、入賞の知らせを聞いた時、驚きと嬉しさで胸がいっぱいになりました。「鹿児島あきほなみのあんこを使ったどら焼き」は粒が大きく甘みがあり、モチモチ感のあるあきほなみをあんこに調理するのが特徴です。米は色々な栄養素が含まれており、健康には欠かせない食材です。そんなお米で、優しい甘さのあんこを作り、どら焼きを開発しました。私はこのどら焼きを小さなお子様からお年寄りまで沢山の方に食べて頂きたいです。
中沢 美佐子氏
米餡は既に山形県で開発されていますが、米粉から作られているものが主流で小豆のこし餡のように癖のないのが特徴だと思います。今回のアイデアは精米炊飯した米を使い粒餡仕立てにしたところが新しく、米餡の活用の可能性・多様性に期待できると思いました。
武藤 麻実子氏
お米で餡を作り、通常の小豆餡との食感の違いを見出している点が非常に面白いと思いました。また「あきほなみ」の品種特徴として、冷えても粘りがあるということを理解して餡に仕立ててみたというのもよい発想でしょう。また米粉を使ったどら焼きの皮ももちもちしておいしそうで、商品化もしやすいと感じました。
山下 治男氏
全てにおいてお米を使用している点、またお米を粒あんことしてアイテム化するアイデアは秀逸と存じます。スイーツにおいて、特に洋菓子はお米の粒感との相性について好みが現れやすいですが、古来はポルトガルから伝えられたカステラ生地を和テイストに仕上げた、ザ・日本のお菓子「どら焼き」であれば、お米の粒あんという新しいアイテムへの感動と好奇心が勝ちます。今後も粒米あんとの適性が良好なお米という、新たなるお米の需要価値が生まれることを期待致します。
この度はすばらしい賞をいただき嬉しく思います。日本の食文化に欠かせないお米とフランスの伝統料理であるキッシュというそれぞれ、昔から親しまれている食材と料理を合わせました。子どもから大人まで馴染みのあるチキンライスをキッシュの中に入れる事で懐かしくもあり、新しさを感じる一品に仕上げました。私自身小さな子どもがいるので日本の子供たちにお米の美味しさを伝えることができればという思いで作りました。
中沢 美佐子氏
子供の大好きなチキンライスをキッシュの具とし、パイ生地も米粉100%にすることで小麦アレルギー対応はもちろん、米の消費量も上がるレシピだと思います。また、ヨーロッパでは米は野菜という考え方があるので、キッシュの具にチキンライスというのは外国人にも抵抗感なく受けいれられるとも思いました。
武藤 麻実子氏
キッシュの具材としてご飯を入れるという、ありそうでなかったメニューです。一食としてのボリューム感もあり、食事としてかなり完成度の高いものができそうだと直感しました。味付けや具材もアレンジがききそうなところも評価ポイント。また「小麦アレルギー」に着目し、誰もが一緒に食べられるという視点もよいと思いました。
山下 治男氏
ブリゼと具材にお米をフル活用され、また皆が好きなチキンライスというアイテムは子供達は勿論、老若男女へのアプローチもしやすく、何より味の輪郭を想像しやすいなじみの良さがあり、フランス料理のしっかりとした調理技術が入り、米粉の吸水性と食感をプラスの方向で表現されており、秀逸と感じます。
受賞できてとってもうれしいです!!このフラッペはメンバーの13人がそれぞれ役割を果たして完成させた力作です。もともとこの商品は明日香村の公社の方々と一緒に取り組む中で考えたものです。私たちの考えたメニューが商品化され、地域の活性化につながって日本が元気になってくれたらいいなと思います!!!
中沢 美佐子氏
古代米で自然な色味を付けたことはポイントが高かったです。地域食材の活用・伝統食の継承・健康食(現代人に不足しがちな栄養素を多く含む健康食材)としてなど、PRポイントがいっぱいの商品だと思います。実際に商品化する際には、ターゲットを女性に絞ると面白そうです。
武藤 麻実子氏
代替ミルクを使用し、デザートドリンクに仕立てている点が、現在のプラントベースフードのトレンドに合っていると感じました。地元米での色合いも含め、「古代」のネーミングも興味をそそります。高校生が自分たちも飲みたいと思って作っているのであれば、リアルな消費者層として10代に訴求できそうです。
山下 治男氏
ヴイーガン、グルテンフリーの方々にも接種していただき、お米の使用量の多さ、奈良県ならでは古代米の作付けが多いことの加味、商品に活用もされてらっしゃり、栄養成分も考えてらっしゃると思います。大和は国のまほろばという言葉があるように、古代米のブームを世の中に牽引されてきた心象もございます。その古代米を更にフードテックされた商品に情熱と秀逸さと完成度の高さを感じております。
お米メニューアイデアグランプリにて、賞を頂きました事に感謝申し上げます。様々な分野でエントリーする事が初めてでしたので、まさかと驚きを隠せませんでした。今回の一品は、日々の仕事の楽しさやユーモアを表現できたかと思っています。今後も仕事に励みながら、料理と向き合い楽しみ務めたいです。飲食店と同じに米農家としても、大変嬉しいことであり、励みになります。ありがとうございます。
特別審査員
松村 沙友理氏
1992年8月27日生まれ、大阪府出身。
2011年に乃木坂46のメンバーとしてデビュー。グループの中心メンバーとして活躍し、2021年にグループを卒業。卒業後、『プロミス・シンデレラ』(TBS)、『農家のミカタ』(TX)、『愛しい嘘~優しい闇~』(EX)、『お前によろしく』(YouTube/TELASA)『花嫁未満エスケープ』(TX)、『推しが武道館にいってくれたら死ぬ』(ABC/EX)出演など、女優として活動の幅を広げる一方で、女性ファッション誌『BAILA』のレギュラーモデルを務めるほか、『JAグループお米消費拡大アンバサダー』としての活動や、またタレントとしてバラエティー番組にも多数出演するなど活躍の場を広げている。
私もお稲荷さんが大好きなのですがこの発想は斬新で食べてみたいなぁと思いました!おにぎりやお弁当に入れたりとどこでも食べられそうな手軽さもいいなぁと思いました!大人から子供まで好きそうな味でトマトジュースで煮詰められた油揚げの味がとっても気になります♡
武藤 麻実子氏月刊「食品 新製品トレンド」編集長
想像以上に様々な視点と切り口のメニューが勢揃いしており、大変楽しく審査をさせて頂きました。また応募くださった方々ご自身が、お米のポテンシャルの高さや素材としての利用価値、汎用性の高さをご理解していらっしゃる点には感嘆しかありませんでした。炊飯という馴染みのありすぎる食べ方から脱却することは決して容易ではないと思っておりましたが、本企画を通じて、これからのお米の活躍が輝かしいものだと改めて認識しました。お米自体の味を引き出すいろいろな調理方法、お米とお米由来の加工品との組み合わせ、甘辛自在な風味作りなど、ユニークかつ「食べてみたい!」と思う作品が多く、是非、商品化という次のステップも期待しております。
山下 治男氏山下食糧株式会社 代表取締役
応募頂きました方々が様々な視点でお米を活用しようという思いが作品に現れ、活気的且つ複眼的な思案と共に、創造性という言葉に沿えられるアイテムがお米であると改めて再認識できたグランプリでございました。粒食として頂く銀シャリの産地や食味の個性を楽しみながら、和洋中の専門的な分野の一品(ひとしな)にも、お米の活用にて逸品になる為に適性度合いを試行される努力など、胸が熱くなる思いでした。料理に使用するお米の適性さを銘柄ごとにセグメントが可能であることにヒントと建設的な未来を感じ、新しいスタイルで日本のお米が進化を遂げ、令和式の椀飯振舞として後世に繋ぐ米文化になりえる息吹を感じたグランプリでした。
中沢 美佐子氏「料理王国」元発行人
今回の「お米メニューアイデアグランプリ」では、日本の食文化の中での米の新しい可能性、消費者のニーズにあったアイデアがたくさん集まりました。
もともと米消費の9割を占めるアジアでは、デザートとして甘く炊く、発酵させて天然甘味料とする、保存食として干す、丸めてファーストフードにするなど、炊飯だけではない食べ方がたくさんあります。今回集まったアイデアもそれらを彷彿させながらも、昔からあるものをリブランディングした提案、防災や食品ロスを解決する提案、子供たちの未来のための正しい食の提案など、どれも商品化してみたいと思えるものでした。特に若い人たちからの提案が多かったことは、日本の未来は明るい!