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柚子風味のお米のプリン、
薄茶糖(お抹茶)のアフォガート、
サクサクお米のクッキー添え
"A. Rice Pudding 湘南タゲリ米(地域産業資源認定の自然農法で作った茅ヶ崎のお米)
タゲリ米 100g220g茹で上がり ミネラルウォーター 1000g 豆乳 600ml テンサイ糖 130g 板ジェラティン(植物性) 12g 不二製油 濃久里夢(豆乳クリーム)ホイップ 400g B.柚子表皮 1個 テンサイ糖 30g ミネラルウォーター 50g
1.水と一緒にお米を洗わない状態で20分ゆでる。
2.柚子の表皮半部はすりおろす、半分は内側の白い部分が入らないように千切りにする。(切り分けた表皮は水から沸騰させ、沸騰したらざるにあけ冷たい水を加え再度沸騰させる(2回同じ工程をする)最後に水 50ccとテンサイ糖 30gを混ぜて弱火で温める沸騰したら氷水を当てて冷やす。(柚子マーマレード)6月現在は青柚子を使用
3.お米をザルにあけて豆乳とテンサイ糖、柚子の表皮(すりおろしたもの)を弱火でお米が柔らかくなるまでゆっくり火を入れる(お粥状)※量が少ない場合は湯銭で温める事も可能
4.板ジェラティン(植物性)は氷水でふやかしておく。※お米の品種によって柔らかくなる品種、冷めても硬くならない品種があるのですが湘南タゲリ米(キヌヒカリ)は冷えての硬くならない特性があります。
5.お米豆乳のお粥の中に水を切ったジェラティの4.と2.で作った柚子のマーマレードをシロップと一緒に混ぜ合わせる。混ざったら氷水を当てて冷やす。※少量飾り用でマーマレードの表皮を別によけておく。40℃程度まで冷やす。
6.不二製油 濃久里夢(豆乳クリーム)ホイップを泡立てる。
7.豆乳ホイップの中に 5.のお米のお粥を入れて混ぜ合わせる。
8.型に絞り袋で流し込む(冷凍可能)
B. Rice Vegan Cookie(お米のビーガンクッキー・グルテンフリー)
米粉 70g オーツ麦 30g テンサイ糖 60g ココナッツファイン 35g お湯(90℃以上)20g 重曹 2.5g メイプルシロップ 10g 豆乳ヨーグルト 20g 太白ごま油 30g ライスパフ 50g
1.米粉、オーツ麦、テンサイ糖、ココナッツファインをボールの中で混ぜ合わせる。
2.メイプルシロップ、豆乳ヨーグルト、太白ごま油を混ぜ合わせる。
3.鍋にお湯を沸かし、計りの上でボールの中に入れた重曹の中に計量をしながらお湯を流し込み、ゴムベラで混ぜ合わせる。
4.1,2,3 をゴムベラで混ぜる。
5.焼き上げる前にライスパフを4の生地に混ぜ込ませる(ライスパフをしっとりさせないようにする。
6.オーブン 180℃15分から20分オーブンシートの上に薄くのばし焼き上げる。
※暖かい薄茶をかけて食べるアフォガードです。クッキーが薄茶で溶けて薄茶あられの様にサクサク感を感じながら食べる事ができます。また夏の間はアフォガードではなく冷やした薄茶糖でスープ間隔で食べることもできます。
C. 薄茶糖(抹茶アフォガード)
抹茶 5g テンサイ糖 5g お湯 90℃以上 70㏄
1.抹茶(振るう)テンサイ糖を混ぜ容器に先に入れる。
2.お湯は 90℃以上の熱い湯を使います。組み立ての水道水を泡が立つくらい沸騰させる(アフォガードを作るので熱い状態が好ましい。)※外国人のインバウンド利用を想定しているのでお抹茶ではなく薄茶糖を使用します。
3.器中で抹茶とお湯がなじんだら、手早く混ぜていきます。茶碗の底に M の字を描くイメージで上下に茶筅を振り、切るように抹茶を溶かす。※組み立て方 1.お皿にお湯で型から抜いたプリンを中央に盛り付ける 2.クッキーをプリンの側面に添える 3.デコレーションで抹茶やライスパフェをちりばめる。
4.ダイニングテーブルまでお菓子を持参し、お客様の前でお抹茶をお米のプリンに半分量流し込む。"
ビーガン、100%植物性素材を使用したお菓子作りをしました。乳の代替えは豆乳製品を使用、砂糖は砂糖きび由来のものは精製時に骨粉を使用するので、テンサイ糖を使用、また味の深みを出すためはちみつ(動物由来)ではなくメイプルシロップを使用しています。クッキーについても小麦・卵・バターは使用しないで太白ごま油等を使用しています。使用している素材については、製菓メーカーに確認をすべて行い、原材料の精製時にも動物性の素材を使用していないか確認をしました。※香料などはアルコールで薄めていてその時に動物性素材を使用しているなど、材料1品、1品の確認からスタートしています。外国人のお客様がビーガンについてより詳しく、ニーズが多いと思いますので、インバウンド需要でレストランやカフェのデザートとして提供できるようなメニュー開発をしました。日本の味で思い浮かべる
お抹茶、お米、柑橘の柚子を使用することで、日本での外国人からSNSでも発信してもらえる見栄えの良いお菓子の提供をかんがえました。外国人が食べやすいように薄茶糖にしている。
国の地域産業資源活用で認定を受けている茅ヶ崎のお米(湘南タゲリ米)を使用している。キヌヒカリの特性の冷えても硬くならない性質は冷たいデザートでのお菓子に利用するのに適している。また火入れに関しても最初ごはんを炊くのではなく茹でる工程を入れ、中心部までしっかり火を入れて、そのあと豆乳で炊き込みお粥状状態にする。(古典的フランスのお菓子の原点がこのお米のお粥です。)クッキーで使用する米粉も当社で製粉をしている(白玉でも使用する水引き製法)香りに柚子の和のテイストを加えた。また、小麦の代わりに米粉を使用することでグルテンフリーのデザートに仕上げた。クッキーはライスパフを使用し、薄茶あられの用にクッキーを食べていくときにサクサク感を味わえるようにしている
インバウンド再開(日本酒カクテル、和食、おばんざいなど)、代替食品(オーツミルク、大豆ミート、代替卵、アーモンドミルクなど)
湘南タゲリ米は地域産業資源活用認定の自然農法で作られた茅ヶ崎のお米です。茅ヶ崎の誇りを感じながら、お米、抹茶、柚子を融合したビーガンの作品をつくりました。海外からの観光客にも受けいれられるようにこころがけました。この受賞は地域資源を活かし、新しい食文化を発信できたことに誇りを感じます。これからも創造性を大切に、より多くの人に喜んでいただけるように努力していきます。本当にありがとうございました。
中沢 美佐子氏
地産地消を意識し、既にいくつか商品化し販売までされているので、実現性の高さがポイントにつながったと思います。インバウンドのニーズを取込んだ日本をイメージできる商品になっていると思います。
武藤 麻実子氏
茅ヶ崎「湘南タゲリ米」の活用および、冷えても硬くならない特性を生かしたメニュー。調理もお米を炊くのではなく茹でる工程を入れるなど、丁寧な工夫が見られました。一見、グリーンカレーライスのような盛り付けに目を奪われ、鮮やかな彩りも含めワンプレートとしての完成度も高い印象です。植物性原料についても細かくチェックする姿勢も好感を持ちました。
山下 治男氏
キヌヒカリの硬化遅速度を理解していることや、甘みが持続する特性を活かし糖質を控えながらのメープルシロップとの併せ技や、抹茶アフォガードで液体をかけてもお米のでんぷんで形状維持しやすい特性を計算したメニューの組み立てが秀逸です。ライスパフも食感が素晴らしく、今後の認知にも繋がる複眼的なお料理で、お米の消費拡大に沿ったスペシャリテデザートであると感激いたしました。
中沢 美佐子氏「料理王国」元発行人
昨年に続き「第2回お米メニューアイデアグランプリ」が開催され、応募総数が昨年をかなり上回り、審査にも時間がかかりましたが、多くの方たちが日本の食文化、米の可能性を意識し興味を持ってくれたこと、とても喜ばしく思います。全体としては、今年のトレンドである「アジア料理」を取り入れたメニューが多かったように思います。また、ごはんメニューではないスイーツの提案も多く、改めて米の可能性が広がってきているなと感じました。今後の商品化にも期待したいと思います。