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活動報告
「美味しい」の先にある脱炭素へ。バイオ炭農産物の販売実証を終えて

私たち「ぐるなび」が2022年度から国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(通称、NEDO)と共に取り組んできた、グリーンイノベーション基金事業(食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発)。その大きな山場となる販売実証を、2025年11月の計4日間、オーガニックスーパー「クランデール新松戸店」にて実施しました。
単なる「農産物の販売」ではなく、「環境価値をどう可視化し、消費者に届けるか」という挑戦の記録をお届けします。

「未来の土そだち」というラベルに込めた想い

本事業で開発した「環境価値評価システム(※1)」を元に、農薬や肥料の使用、そして「バイオ炭」の施用記録をデータ化し、標準的な栽培(※2)と比較し10%以上のCO2排出削減貢献が認められたものにだけ、適合マーク「未来の土そだち」を貼付しました。
(※1)「環境価値評価システム」とは、ぐるなびと国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下、農研機構)の共同開発システム。農薬、肥料、バイオ炭施用などの記録簿入力内容を利用することで、農作物の環境価値を簡便かつ客観的に評価を行えるシステム。
(※2)「標準的な栽培」とは、農研機構の土壌のCO2吸収「見える化」サイトで採用している標準的な栽培管理(https://soilco2.rad.naro.go.jp/q8)を元に算出しており、地域ごとの慣行栽培の基準とは異なります。

現場で目撃した、消費者の「本音」

売り場には、私たちの想いに賛同してくださった全国の生産者の皆さんが育てた、大根、人参、みかんなど25品目が並びました。
店頭に立ち、400名を超えるお客様の声を直接伺って驚いたのは、環境問題への意識の高さです。
「化学肥料などは気にしていたけれど、栽培過程のCO2削減は初めて知った。選ぶ理由が増えて嬉しい」 「昨日買って帰ったら、普段食べない子どもがたくさん食べた。リピートしに来ました」
「気候変動の影響を肌で感じているからこそ、次世代のために良い選択をしたい」という親御さんの言葉に、私たちがシステムを通じて可視化しようとしている価値の重みを再確認しました。

生産者の手応えと、流通の期待

実証には、長崎、愛媛、埼玉、千葉、島根と全国の生産者から農産物を準備いただきまいた。 現場に来られた生産者の方からは「バイオ炭で土が柔らかくなり、根張りが良くなった。システムで削減量が数値化されるのは、栽培の大きなモチベーションになる」という声をいただけたことは、開発側として何よりの収穫でした。
また、クランデール様からも「土づくりにこだわる生産者と、自然志向のお客様を繋ぐ新しい軸になる」と期待を寄せていただき、市場形成への確かな一歩を感じることができました。

私たちが目指す、これからの「食」

今回の実証で見えてきたのは、「環境に良い」ことが「選ぶ楽しさ」や「美味しさ」と地続きであるべきだということです。
「食でつなぐ。人を満たす。」 このPURPOSE(存在意義)のもと、今後はECサイトや飲食店、直売所など、より多様なチャネルで「未来の土そだち」を手に取れる環境を整えていきます。
バイオ炭がつくる豊かな土壌が、当たり前のように持続可能な社会を支える未来へ。私たちの挑戦は、ここからさらに加速します。

【バイオ炭による農地炭素貯留を実現した農地で生産された農産物の販売実証】

2025年11月22日(土)~23日(日)/11月29日(土)~30日(日)
オーガニックスーパー クランデール新松戸店(千葉県松戸市横須賀1-14-13)

【協力】
オーガニックスーパークランデール新松戸店
https://courantdair.jp/
株式会社アグリ・コーポレーション(長崎県)
http://osyaburi.jp/company/index.html
株式会社地域法人無茶々園(愛媛県)
https://www.muchachaen.jp/
さいたま農業協同組合(JAさいたま)(埼玉県)
https://www.ja-saitama.or.jp/
北総クルベジファーマーズ(千葉県)
https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000254502
農事組合法人おきす(島根県)
https://www.okisu.jp/